片山真一です。
収入を増やしたいと考えている皆さんは、ご自分の「運」について考えたことはありますか?
「成功するには実力が大事」とよく言われますが、
実は世の中の結果には実力以上に“運”の要素が大きく影響するという見方があります。
そして僕は深く同意です。
もちろん「運任せ」でいいという意味ではありません。大切なのは、運の大きさを認めた上で、考え方と行動次第でその運を味方につけられるということです。
今回は運の重要性と運を良くする方法についてお話しします。
エピソード:経営の神様が重視した「運」
パナソニック創業者で「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助氏は、採用面接で必ず「君は運がいいか?」と尋ねたそうです。
学歴や筆記・面接の成績がどれだけ良くても、「いいえ、運が悪いです」と答えた人は即“不採用”にしていたのだとか。
松下氏自身、「成功するかどうかは90%が運」だと述べており、残りの10%の努力も当然必要ですが、運を謙虚に受け入れる姿勢が大事だと考えていました。
どんな困難に直面しても「自分は運がいい」と前向きに捉え、勇気を持って努力できる人を高く評価していたというわけです。
このエピソードからも分かるように、成功者ほど「運」の重要性を深く理解しています。
では、なぜ実力より運のほうが結果を左右するのでしょうか?
また、その運はどのようにすれば良い方向に変えられるのでしょうか?
ここからは、3つの視点(科学的・心理的・社会的)からその理由を見ていきましょう。
理由1:科学的視点 – 成功における運の圧倒的な影響
● ハーバード大学などの研究
近年の研究によって、成功の分野で運が果たす役割の大きさが次第に明らかになっています。
たとえばハーバード大学の研究では、経営者の業績を左右する要因を分析すると、「個人の能力やスキルだけでは説明しきれないランダムな要素」が非常に大きいことが示唆されています。
景気や市場動向、偶然の出会いや取引先との巡り合わせなど、自分ではコントロールできない“運”の部分が結果を大きく左右するわけです。
● イタリア・カターニア大学(Alessandro Pluchino ら)のシミュレーション
さらに、イタリアのカターニア大学で研究を行ったアレッサンドロ・プルキーノ(Alessandro Pluchino)氏、アンドレア・ラピサルダ(Andrea Rapisarda)氏、アレッシオ・ビオンド(Alessio Biondo)氏らのチームが実施したシミュレーションでも、驚くべき結果が得られました。
彼らは「才能と運の関係」を数値モデルで検証したところ、「最高の成功を収める人は必ずしも最も有能な人ではなく、平均的な才能でも“運”に恵まれた人」になることが多いと報告しています。
つまり、トップクラスの成功には運の寄与が不可欠であり、「最も成功する人=最も運の良い人」と言っても過言ではないということです。
● 結論:確率論的にも運は無視できない
確率論的に見ても、ビジネスやスポーツなど競争の世界では偶然の出来事が勝敗を分けることが少なくありません。
努力や才能が十分あっても、最後は運次第というケースが実際に存在するのです。
だからこそ、多くの成功者が「自分は運が良かった」と謙虚に語っているわけです。
理由2:精神的視点 – 思考習慣と感情が運を変える
● イギリス・ハートフォードシャー大学(Richard Wiseman)の研究
メンタル・心理的な視点から見ると、人の考え方や心理状態は、意外にも運を引き寄せたり遠ざけたりする要因になります。
この分野で特に有名なのが、イギリスのリチャード・ワイズマン(Richard Wiseman)教授(ハートフォードシャー大学)の研究です。
ワイズマン教授は「幸運な人と不運な人では日頃の思考習慣が明確に違う」という点を、数百人規模の調査で実証しました。
京セラ創業者の稲盛和夫翁は「苦労や試練はむしろ幸運だ」と捉えていましたし、松下電器の松下幸之助翁も、幼少期の貧困や病気を「自分にとっては運が良かった」と振り返っています。
理由3:その他の視点 – 人脈・タイミング・環境が運を呼ぶ
● スタンフォード大学(Mark Granovetter)の「弱い紐帯の強さ」
最後に、社会的なつながりやタイミングといった視点から見てみましょう。
スタンフォード大学の社会学者マーク・グラノヴェッター(Mark Granovetter)が行った有名な研究によると、転職など大事な局面で役立った情報は「親しい友人」ではなく、「たまにしか会わないような知人」からもたらされるケースが多いといいます。
これがいわゆる「弱い紐帯(weak ties)の強さ」という理論で、普段あまり接点のない人とのつながりが意外なチャンスを運んでくるのです。
● タイミング・環境要因も運を左右する
また、同じビジネスアイデアでも、景気の波や時代の流れに乗れば成功し、不況にあたれば苦戦します。
ITブームをチャンスに変えられた人、環境が整っていたからこそ一気に花開いた人…そうした成功例は数え切れません。
これは「いつ・どこで始めるか」というタイミングと環境要因に大きく左右されるため、本人の努力だけではコントロールしきれない部分も多いですよね。
こうした要素も含めて考えると、誰と出会うか、どんな場所に身を置くか、どの時代に挑戦するかといった外的要因こそが“運”を大きく左右するのです。
それを踏まえれば、自分から行動範囲を広げ、人と繋がることでチャンスに巡り会う可能性を高められる、というわけです。
ただ、身を置く場所も選ばないと逆効果ですのでご注意ください。
まとめ
「運も実力のうち」と昔から言われるように、人生の成功には実力だけでなく大きな運の作用があります。
ですが重要なのは、その運は変幻自在であり、私たちの考え方や行動次第で良い方向にも導けるということです。
幸運体質になるための秘訣は、
「心を開いてチャンスを迎え入れ、失敗さえも糧にしながら、日々準備を怠らないこと」。
松下幸之助翁のように運の大切さを素直に受け止め、ゲーリー・プレーヤー(「努力すればするほど、運は味方する」と語ったプロゴルファー)の言葉どおり努力を続けていれば、きっと運の女神はあなたに微笑んでくれるはずです。
今日からぜひ、「運を良くする行動」を意識してみてください。
そうすればきっと、「まだまだ自分も捨てたもんじゃない、ツイてるぞ!」と感じる瞬間に出会えると思います。
あなたのこれからの挑戦に、幸運が味方しますように。
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