おはようございます、片山真一です。
ちょっと今、走ってきて息が切れてますけど……。
今日のテーマは、伊東市長選についてです。
音声はこちらです。
伊豆の伊東市で、市長が辞任し、新しく市長を選ぶ選挙が12月に行われます。
前市長(田久保さん)の件ですが、この市長選、すごくきな臭いなと感じています。
兵庫県の斎藤知事のケースと構造が似ているところもありますよね。
兵庫県の皆さんは賢明で、斎藤さんを再選させました。なぜ賢明かというと、ざっくり言えば、斎藤さんのおかげで大手建設などの癒着的な構造が是正され、訳のわからない公費(税金)の使い方がかなり改善されたからです。
それが嫌で「パワハラ」などのレッテルを貼って辞任に追い込んだ、と。
その後、NHK党の立花さんの活躍もあり、斎藤さんが再選した、という流れでした。
立花さんについては、良く思う人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
僕自身は是々非々で、良い所は良いし、良くない所は良くないと思っています。
都知事選でのポスターのゲリラ貼りは「さすがに無し」だと思いますが、「NHKをぶっ壊す」の趣旨自体は理解できるし、国民のためになる面もあると思います。
話を伊東市に戻します。
この件がきな臭いと前から思っている理由の一つは、学歴詐称の問題です。
もちろん学歴詐称は良くない。ただ、その前段として「学歴を詐称している」という怪文書が出回った、という話がある。実際その怪文書が出回り、辞任に追い込まれた、と。
怪文書といえば、高市早苗氏も過去の選挙で、根拠のない中傷が出回って人気を落とし、落選したことがありました。女性政治家は特に、怪文書の標的になりやすい面があるのかもしれません。
伊東市長のケースでは、実際に学歴詐称があった可能性は高いので、そこは良くない。
ただ、僕が論点にしたいのはそこから先です。
つまり、「伊東市の市長が、伊東市民に支持されているのかどうか」という点。
おそらく学歴が良いから当選したわけではないでしょう。詐称が事実ならマイナスはあるにせよ、投票の本質はそこだけではないはずです。
ここで出てくるのが、今話題のメガソーラー問題。
ちなみに僕は学生時代にソーラーパネルの会社でバイトをしてたことがあるので、このへんは多少詳しかったりします。
僕は以前から、メガソーラーには相当な問題があると思っています。もし作るなら、福島原発近くのように人が住めなくなっているエリアに集約すればいいのでは、と。
実際、知らない間に全国各地で自然が破壊され、メガソーラーが設置されています。
メガソーラーは壊れることもあり、その廃棄方法も十分に確立されていない。パネルはシリコン等で発電しますが、熱を持ち続け、放置すると発火の危険もある。
そもそも設置のために森林を大きく壊してしまう。
東京都(小池都知事)では、メガソーラー設置の義務化に向けた動きもありましたが、あれもどうなのか。さらに言えば、メガソーラーパネルの多くは中国製で、そこに別の利権や事件が絡む事が多いのが端から見てても気がつくんじゃないでしょうか?
伊東市にもメガソーラー計画があります。
伊東市の森林を伐採してメガソーラーを作るという話。調べると、韓国系企業が出資している会社が関与している。「伊豆メガソーラーパーク合同会社」という会社が主導しているようです。
もともとは設立当初は「シリコンバンク株式会社」の100%出資だったらしいのですが、現在は韓国系資本(ハンファエナジージャパン株式会社)が入っているようです。
非上場なので資本比率は不明ですが、日本企業として法人設立後に韓国系に売却、もしくは最初から韓国系資本を入れる前提での設立だった可能性が高い、という見立てです。
このメガソーラープロジェクトを進める上で、その会社は川の利用が必要だったのですが、河川占用許可が下りず、計画が頓挫している現状があるようです。
さらに、女性市長(田久保さん)の前の市長(岩渕さん)の時代には、メガソーラー側に対して「河川占用許可が下り次第、速やかにプロジェクトを実行できるようにします」といった確約を市の職員が行っていたという話もあります。
話もありますというのは噂レベルではなくて、この件は当時の市長が記者会見で謝罪していますから、公的に認められた事実と言えるでしょう。
相当な癒着が見て取れるのは僕だけではないでしょう。
つまり、外資とメガソーラー、そして岩渕元市長との癒着。これが謝罪・辞任・選挙に繋がった。
そして伊東市民は賢明にその市長を退かせ、田久保市長が誕生した。ところが怪文書で学歴詐称が発覚し、辞職からの再選挙、という今の流れです。
もし前の女性市長が再選すれば、メガソーラー計画はまた頓挫するでしょうし、自然破壊も避けられるはず。
熱海の大きな土石流災害のようなことも、起きにくくなるでしょう(あれもメガソーラーが一因という見方があります。当時の静岡県知事・河勝氏の癒着が噂されましたが、真偽は不明です)。
僕は、ソーラーを礼賛しすぎだと思っています。
蓄電が十分でない、廃棄の問題が未整備、壊れた際のリスクも大きい。
ただし、必ずしも全てが悪いわけではありません。日照条件が良い場所では家計に優しい側面もあるし、屋根設置のように自然を壊さない形なら一定の意義はある。
願わくば、廃棄の方法が確立されてほしい。
また、発電が少ない夜間に向けて、しっかり蓄電して使える仕組みが整えば良いと思います(技術は進んでいますが)。
というわけで、伊東市長選は注目です。
伊東市民がどんな決断を下すの?
立花さんは伊東市長選に出ようとしましたが、出馬表明の記者会見当日に逮捕されてしまいました。
これもあまりにきな臭い。
普通に考えておかしいでしょう。今も勾留されているのかな。
たしか出馬表明の締切が12月7日ごろ。
そこまで勾留されていたら出馬できません。
メガソーラー企業側から見れば、立花さんが市長になったら「そんな計画やめろ」と言われるので、いない方が都合が良いのは明らかです。
もし伊東市民がメガソーラーを望まないなら、前の女性市長をもう一度当選させる、という選択肢もあるでしょう。
学歴よりも、「何をしているか」「どう動いているか」の方が大事だと僕は思います。
メガソーラーに反対し、市民の自然を守る方向で動いているなら、十分に良い市長だと評価できる。
人間は誰でもミスもあるし、嘘をついてしまうときもある。
セカンドチャンスを与える寛容さがあってもいいのでは、と感じています。
以上です。
