こんにちは真一です。
今日は僕がめちゃくちゃ大好きだったバンドの話をします。
そのバンドがなぜ失速しちゃったのか?
そこから何を学べるのか?
これ、ビジネスやってる人全員に関係ある話なんで、ぜひ最後まで読んでください。
若い頃、毎日聴いてたバンドがあった
僕が若い頃、毎日のように聴いてたバンドがあります。
Transtic Nerve(トランスティック・ナーヴ)っていうビジュアル系のロックバンド。
知ってます?
X JAPANのhideが見出したバンドで、hideが亡くなった後も、追悼ライブに参加したりとか、CDに曲を提供したりとかして、注目を集めてたんですよね。
当時はビジュアル系ロックバンドがめちゃくちゃ出てきてた時代。
GLAY、L’Arc~en~Ciel、hide with Spread Beaverとか。
僕も自分でギターやってたし、バンドもやってた時期があるんで、新しく出てくるバンドは片っ端からチェックしてました。
なぜTranstic Nerveが好きだったのか?
その中でもTranstic Nerveは特別だったんですよ。
何が特別だったかっていうと:
・ツインギターがめちゃくちゃかっこいい
・機械の打ち込みと生演奏の融合が最高
・ギター、ボーカル、ドラム、ベース、全部レベル高い
・しかも全体のバランスが完璧
インディーズとは思えないクオリティだったんですね。
マジで毎日聴いてました。
3年間くらい、本当に毎日。
そして、メジャーデビューを果たした
そんなTranstic Nerveが、ついにメジャーデビューを果たしました。
確か、GLAYも所属してたレコード会社だったと思います。
ファンとしては嬉しいじゃないですか。
「やった!もっと多くの人に聴いてもらえる!」って。
でも…
蓋を開けてみたら、なんか違うんですよ。
インディーズの時の良さが失われてた。
1曲目はまだ良かった。
でも、2曲目、3曲目、4曲目と出していくたびに、どんどん音楽性が薄れていく。
「あれ?なんか違うな…」って思い始めたんですよね。
歌詞まで変えちゃった話
もっとショックだったのが歌詞の話。
インディーズ時代に「Wake up your mind」っていうめちゃくちゃかっこいい曲があったんです。
ボーカルのTakaが作詞してて、歌詞もめちゃくちゃ良かった。
でも、メジャーデビュー後にリメイクする時、歌詞を変えたんですよ。
有名な作詞家の森雪之丞さんに頼んで。
それでちょっと話題になったんですよね。
「あの森雪之丞が作詞!」みたいな。
でも、僕は全然好きじゃなかった。
別に歌詞が悪いとかじゃないんです。
ただ、元の歌詞の方が良かったんですよ。
多分、他のファンもそう思ってたんじゃないかな。
そして、どんどん聴かなくなっていった
そんなこんなで、僕もどんどん聴かなくなっていきました。
バンドの中でも色々葛藤があったと思います。
でも、結局、どんどん音楽性が失われていって…
気がついたら、契約満了で契約解除。
終わっちゃったんですよね。
でも、最後の方に出した「微熱」っていう曲だけは、本当に良かった。
もともと持ってた音楽性、雰囲気、打ち込みの感じ、ギターのかっこよさ。
全部が戻ってきてたんです。
「そう、これだよ!これが聴きたかったんだよ!」って思いました。
ここから、何が学べると思います?
さて、ここからが本題です。
このTranstic Nerveの話から、僕らは何を学べると思いますか?
ちょっと考えてみてください。
・・・
(30秒経過)
・・・
OKですか?
じゃあ続きいきますね。
ビジネスで一番やっちゃいけないこと
Transtic Nerveがやっちゃったのは、こういうことです:
もともといいものを作ってた。
ファンもついてた。
だからこそメジャーデビューの話が来た。
でも、メジャーに行ったら、その良さが失われちゃった。
これ、音楽だけの話じゃないですよね?
ビジネス全般に言える話です。
例えば、こういうの見たことないですか?
・もともといたファンを蔑ろにして業績が低迷する会社
・売れたら調子に乗って、お客さんの声を聞かなくなる経営者
・ヒット商品をリニューアルして、逆に売れなくなる商品
全部、同じ失敗なんですよ。
成功の理由を見失ってる。
変えていい部分と、変えちゃいけない部分
ビジネスやってると、飽きる時ってありますよね。
僕もあります。
2年くらいすると、正直飽きてくる。
同じことの繰り返しが苦痛になる時もある。
変えたくなるんですよ。
でもね、変えていい部分と、変えちゃいけない部分がある。
Transtic Nerveでいうと:
・ツインギターのかっこよさ → 変えちゃダメ
・打ち込みと生演奏の融合 → 変えちゃダメ
・バンド感満載の雰囲気 → 変えちゃダメ
これが彼らの軸だったんです。
ファンが愛してた部分。
でも、それを変えちゃった。
だから、ファンが離れた。
僕の場合の「軸」は?
じゃあ、僕の場合はどうか?
僕がビジネスでやってて、飽きそうになっても、絶対に変えない部分。
それは:
・嘘はつかない
・価格以上の価値を提供する
・必要ない人には売らない
・わかりやすく解説する
・本質を伝える
これが僕の軸です。
表面的なことは変えてもいい。
・発信のスタイル
・扱うテーマ
・見せ方
・媒体
でも、軸は絶対に変えない。
軸がブレた瞬間、僕を選んでくれている人を裏切ることになるから。
どうやって「軸」を見つけるのか?
「自分の軸って何だろう?」って思った人、いますよね?
一番簡単な方法があります。
お客さんに聞くこと。
・なぜ、私を選んでくれたんですか?
・どこが良かったですか?
・他と何が違いましたか?
これ、聞いてみてください。
そこに、あなたの軸があります。
自分が思ってる理由と、全然違うかもしれませんよ。
でも、お客さんが感じている価値こそが、本当の価値なんです。
ラーメン屋の失敗例
ちなみに、こういう例もあります。
繁盛してるラーメン屋。
店主のこだわりが強くて、頑固一徹。
でも、そのラーメンは本当に美味しくて、行列ができてた。
ある日、店主は考えます。
「もっと多くの人に食べてもらいたい」
そこで、味をマイルドに変更。
誰でも食べやすいように、尖った部分を削った。
チェーン展開も始めました。
結果、どうなったか?
元々のファンは離れ、新規客もそれほど増えなかった。
なぜか?
そのラーメン屋の魅力は「尖った個性」だったから。
それを削ったら、ただの「普通のラーメン屋」になっちゃった。
「このラーメン屋じゃなくてもいい」存在になってしまったんです。
カフェの失敗例も見てみましょう
おしゃれなカフェ。
コーヒーにこだわり、店主が一杯一杯丁寧に淹れる。
回転率は悪いけど、常連客がついてた。
でも、売上を伸ばすために変更を決めます:
・セルフサービスに変更
・時短のために機械で抽出
・メニューを増やして万人受けを狙う
確かに、売上は一時的に伸びました。
でも、常連客が来なくなった。
そして、新規客もリピートしない。
なぜか?
「丁寧さ」という軸を捨てちゃったから。
重要ポイントをまとめますね
ここまで色々話してきましたが、重要なポイントをまとめます。
ポイント1:成功の理由を見失うな
・お客さんが選んでくれてる理由は何か?
・それを見失ったら、すべてを失う
ポイント2:変えていい部分と変えちゃいけない部分を区別する
・表面的なことは変えてもいい
・でも、軸は絶対に変えない
ポイント3:軸を知るにはお客さんに聞け
・自分が思ってる理由と違うかもしれない
・お客さんの声こそが真実
ポイント4:飽きても、疲れても、軸は守る
・変化は必要
・でも、軸を捨てるのは自殺行為
どうですか?
分かりやすかったですか?
あなたの軸は何ですか?
最後に、あなたに問いかけます。
あなたのビジネスの軸は何ですか?
お客さんがあなたを選ぶ、本当の理由は何ですか?
それを見失っていませんか?
もし分からないなら、今すぐお客さんに聞いてください。
そして、その答えを大切にしてください。
飽きても、疲れても、変化したくなっても。
その軸だけは、絶対に手放さないでください。
それが、あなたの価値そのものだから。
ちなみに、その後の話
ちなみに、冒頭で話したTranstic Nerveですが。
久しぶりに「微熱」が聴きたくなってYouTubeで検索したんですよ。
そしたら、なんと今も活動してるんです。
DEATHGAZE(デフスパイラル)っていうバンド名で。
少しメンバーは変わってますけど。
そして、ちゃんと自分たちの音楽性を取り戻してる。
変な枠にとらわれず、自分たちの音楽をやってる。
軸に戻ったんです。
そして、本当にかっこいい音楽を奏でてます。
これ、すごいことですよね。
軸に戻れば、また輝けるんです。
一度見失っても、取り戻せば大丈夫。
今からでも、遅くない。
あなたの軸を、もう一度確認してみてください。
そして、それを大切にしてください。
それが、長く愛されるビジネスを作る秘訣です。
P.S. Transtic Nerve時代の曲、特に「Wake up your mind」(オリジナル歌詞版)と「微熱」は本当におすすめです。興味ある方はぜひ聴いてみてください。めちゃかっこいいですよ。
