片山真一です。
今回は苦しい時期を迎えた時、僕たちにできることというテーマでお伝えします。
僕はサッカーを見るのが好きなんですが、サッカーを見ていると、人生のことを考えてしまいます。
試合を楽しむだけじゃなくて、なんだか人生の縮図のように感じられて、つい見入ってしまうんですよね。
僕が特に面白いなと思うのは、チームや選手たちの浮き沈みです。
例えば、強豪チームだって5連敗することがある。逆に弱小と言われるチームが優勝争いに絡んでくることだってある。
個人レベルでも同じことが言えます。華々しい移籍をしたスター選手が、新天地で全く結果を残せないことも。そんな中で、どん底から這い上がってくる選手と、そのまま消えていってしまう選手がいて。
その違いって、すごく興味深いものがあります。
なので個人的には低迷している選手を見てるほうが僕としては面白い。
「この選手はこれからどうなるかな?復活するかな?」と予想しながらシーズンを通して応援してたりします。
チームや個人の予想外の展開を見ていると、人生も同じように予測不能な面白さがあるんだなと改めて気づかされます。そしてその中で、特に注目したいのが「低迷期」の過ごし方。
ここだ重要なので、今回はここに注力してお伝えしますね!
低迷期こそが分岐点となる
実は、選手たちの明暗を分ける重要なポイントがあると考えています。それは「調子の悪い時期をどう過ごすか」ということ。
誰にでも良い時期も悪い時期もありますよね。問題は、その悪い時期とどう向き合うか。そこが大切なんです。
例えば、調子を崩した時に練習をおろそかにしたり、現実逃避に走ったりする選手がいます。でも一方で、そんな時期こそ自分を見つめ直すチャンスだと捉える選手もいるんですよ。
肉体改造に取り組んだり、基本に立ち返ったり、精神面の課題と向き合ったり。つまり、自分を一から作り直そうとする姿勢の違いが、その後の人生を大きく左右するんです。
自分自身の経験から学んだこと
実は、僕自身にも大きな転機となった低迷期がありました。20歳の頃の離婚前後の3、4年間です。人生のどん底と言っていい時期でした。
それまでの僕は、とにかく「俺様」な生き方をしていました。高校生の頃は、おばあちゃんの家で暮らしていたのですが、社会を呪い、自分の境遇を呪って。親がいない環境を恨んで、ただひたすらふてくされていました。
家にもほとんど帰らず、学校から友達の家に行っては泊まり、また学校に行く。夏休みは部活の練習も適当にさぼって遊び歩く。そんな生活を送っていました。
離婚する頃も、仕事は全然続かない。「なんで俺がこんな皿洗いをしなきゃいけないんだ」「こんなつまらない仕事、俺のレベルじゃない」。そんな思いばかりが先立って、仕事をさせてもらえることへの感謝の気持ちなんて、微塵もありませんでした。
でも、離婚をきっかけに、人生を立て直したいという強い気持ちが芽生えました。そこで初めて、自分のこれまでの生き方を振り返ることができたんです。
気づいたのは、自分がどれだけ感謝の気持ちが足りない人間だったか、ということ。おばあちゃんとおじいちゃんが支えてくれていることへの感謝。質素でも毎日の食事を用意してくれることへの感謝。寝る場所を与えてくれることへの感謝。
若気の至りとは言え、本当に大切なものが見えていなかったんです。
感謝の気持ちが復活の鍵を握る
そんな経験もあって、サッカー選手を見ていると、スランプから這い上がってきた選手の多くが、「感謝の気持ちを取り戻せた時が転機だった」と語るのが、すごく心に響くんです。
例えば、毎日練習ができる環境があることへの感謝。これまで厳しく指導してくれたコーチたちへの感謝。支えてくれるチームメイトやスタッフへの感謝。
そして何より、プレーできる健康な体への感謝。応援してくれる家族への感謝。スタジアムで声援を送ってくれるファンへの感謝。
ふと立ち止まって考えてみると、僕らの人生って、本当にたくさんの「感謝」で成り立っていますよね。自分の才能だって、それを育ててくれた人がいたから。
今の環境だって、それを支えてくれる人がいるから。健康だって、日々の生活が安定しているからこそ。
でも、調子が悪くなった時にこそ、こうした基本的な感謝の気持ちに立ち返ることができる人は、必ず這い上がってきます。なぜなら、感謝の気持ちを持つことで、自然と周りのサポートも集まってくるし、何より自分自身が前を向けるようになる。
そんな力が「感謝」にはあるんです。
だからこそ、感謝の気持ちは普段から忘れないようにしたいものです。どんなに調子が良い時でも。
僕自身、そのために実践していることがあります。毎晩寝る前に、その日一日の「感謝日記」をつけているんです。今日感謝したことや、誰かに感謝したい出来事を書き出す。
例えば、「今日も健康で仕事ができたこと」「あのとき厳しく指導してくれた上司のおかげで成長できたこと」「家族が健康でいてくれること」など。たった数行でも、この習慣を続けることで、日々の小さな感謝に気づけるようになりました。
相手の低迷期こそが、人間関係の真価が問われるとき
実は、低迷期について考える時、もう一つ大切な視点があります。それは「誰かが低迷期を迎えた時、自分はどういう態度を取るのか」ということです。
よく経営者の方から聞く話があります。「好調な時は大勢の人が群がってくるけど、不調になると人が離れていく。その中で残った人が本物であり、本当に信頼して付き合える人なんだ」という話です。
これって、本当に真実だと僕は思います。誰だって人生で悪い時期を過ごすことがある。そんな時、周りの人がどんな態度を取るかで、その人の本質が見えてくるんですよね。
お金を貸すとか、そういう話じゃないんです。ただ励ますだけでいい。
「誰だって悪い時期はあるよ。でも必ず抜け出せる。だから今は踏ん張って」って。
そんな言葉をかけてあげるだけでも、十分支えになることってありますよね。
それって、別にお金もかからないし、特別な労力も必要ない。
でも、その人にとってはすごく大きな励みになるかもしれない。
だからこそ僕は、誰かが低迷期を迎えた時、しっかりとその人の隣にいられる存在でありたいと思っています。
それは自分の人間性を高めることにもなるし、本当の意味での信頼関係を築くチャンスでもあるんです。
気をつけたい人間関係について
ここで少し、気をつけたい人間関係についても触れておきたいと思います。
例えば、誰かの熱狂的な信者になっている人って要注意です。特に、前に信じていた人から別の人に乗り換えた時に、前の人の悪口を言いふらすような人には気をつけたほうがいい。
もちろん、人との相性というのは誰にでもありますよね。合う合わないがあるのは当然のこと。でも、それを人前で悪く言うのは本当に良くないと思います。結局のところ、それはその人の主観でしかないわけですから。
これは別にインフルエンサーでもコンサルタントでも同じことです。
今はあなたのことを信じているように見えても、いつか別の人に乗り換える時が来る。そして、その時には同じように悪口を言いふらす可能性が高いんです。
もちろん、いろんな人から学ぶこと自体は全然問題ありません。でも、学ぶことと信者になることは違う。
その区別をしっかりとつけることが大切です。
人間関係って本当に面白いもので、相手が低迷期の時にどう接するか、また自分が低迷期の時に誰が寄り添ってくれるか。そういうことを通じて、本当の絆が育まれていくんだと思います。
結論として僕が感じているのは、悪い時期を避けることが重要なんじゃなくて、その時期をどう過ごすかが、その後の人生を決めるということ。
そして、その際の重要な指針となるのが「感謝の気持ち」なんです。
皆さんも人生の浮き沈みを経験されていることでしょう。その中で、どのように困難な時期と向き合い、乗り越えてこられたのか。もしよければ、シェアしていただけたら嬉しく思います。