こんにちは真一です。
今日はすごくいい本を見つけたので紹介したいと思います。野村克也監督の「なぜか結果を出す人の理由」という本ですね。
この本の何がいいかというと、一流や超一流じゃない人が超二流になる方法を解説してくれているんです。これ、かなり面白い視点なんですよ。
音声もあるので良かったらどうぞ。
超二流って何?
「超二流」って何なのかっていうと、要はそんなに大した才能がない人、一流みたいな才能がない人が、どうやって一流以上の結果を出すかということなんです。
僕らって「一流なのか?」って問われたら、そんなことないよな、そんな才能ないんじゃないかって思いますよね。少なくとも僕はそう思います。
一流って、野球で言えば努力しなくても結果が出るような人、天才みたいな人のことです。普通のプロ野球選手と比べても格が違う。そんな感じですね。
仕事の世界でも同じですよね。感性だけでどんどん結果を出していく人がいる。僕も昔営業マンだったんですが、初めから営業を取れちゃう人っているんですよ。そういう人が一流なんです。
でも僕自身はそうじゃなかった。全然営業がうまくできなくて、公園で泣いたこともあるぐらいダメだったんです^^;
そんな二流か三流だった僕でも、最終的には全国で一番売れる営業マンになれたんです。全国30支店以上ある会社でね。これってすごいことだと思いません?
二流の人の方が世の中に与える影響は大きい?
実は僕、一流の人よりも二流の人の方が世の中に与える影響や提供できる価値って多いんじゃないかって思っているんです。この考え方、ちょっと面白いでしょ?
なぜかというと、初めからできちゃう人って、人がどこでつまずくのかわからないし、自分はできちゃうものだから体系だって考えていないんですよ。感覚でやってるから。
そうなると、自分は営業取れるけど部下は育てられないとか、そういう話になっちゃう。人に教えられないということは、自分の代で終わりということ。もったいないですよね。
むしろ二流でよかったんじゃないかなというふうに思ったりします。ただし、ただの二流では意味がない。一流を超える超二流という生き方ができることが本当に大事なんです。
超二流になるには?
じゃあですね、どうやったら超二流になれるのか?
- 自分の才能を見極める
それは自分の才能というものを見極めること。己を知り、相手を知ることです。孫子の兵法でも
「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」
と言いますよね。まさにその通りなんです。
野村監督の場合は選手の才能を見つける目がすごく鋭かった。
なぜなら、自分がもともと全然才能がなくて、テスト入団で入り、どうやったら勝っていけるのか、この世界で食っていけるのかを常に考えて努力してきたからなんですね。
- ポジショニングを考える
自分がどこで勝てるのかをしっかり見極めることが大事で、業界のライバルたちのことも知ることです。これ結構重要なポイントですよ。
難しく言えばポジショニング戦略ですが、簡単に言えば、自分の才能と世間の需要を鑑みて、ライバルがいないところを取っていくということ。
こういう視点って意外と持ってない人多いんですよね。
- 自分の才能を伸ばす努力をする
自分の才能をとことん伸ばすために努力することも大事です。
これは当たり前のようで、実際にやる人は少ないんですよね。
僕はと言えば営業マン時代、本当に一生懸命働いていたけど全然売れなかった。
一方で、めちゃくちゃ成績を上げている明るくはつらつとした営業マンもいて、売っている商品も言っている営業トークもそんなに変わらないはずなのに、全然結果が違う。
「自分は何が欠けているんだろう?」
「どんなトーク、どんな雰囲気で、どんな店舗で、どんな順番で話をしていったらうまくいったのか」
こんなことを毎日仕事が終わった後にサイゼリアに寄って、ノートに書いていたんです。
ここがつまったとか、お客さんとの空気が淀んでしまったとか。営業のイメージトレーニングも毎日していました。
そうしたらですね、だんだんうまくできるようになって、やっと売れるようになったわけです。
そこまでやってなんとか結果が出る。
二流はこれくらい努力が必要なんです。
努力は裏切るのか?
「努力は裏切らない」って言いますよね。でも実際のところ、努力は平気で裏切ります。
これ、事実。
子供に言うときは「努力は裏切らない」でいいんですが、大人になったらさすがにわかった方がいい。裏切る努力もたくさんあるんです。
例えば僕は足がすごく遅いんです。
短距離走も長距離走も本当に遅くて、運動会とか嫌で逃げていたくらい。
そんな僕が努力したところで、足はたいして速くならないんですよね。
水泳も苦手で、クロールって今だにできない。
一生懸命練習したらある程度泳げるようになるかもしれないけど、一流のクロールの選手を抜けるようになるかといったら、どんなに頑張っても無理でしょう。
それが現実なんです。
だからこそ、自分を知って、自分はどこに才能があるのかを見出し、そこに磨きをかけていくことが大事なんです。
これ、すごく重要なポイントですよ。
野村監督が育てた選手たち
野村監督が育てた選手はたくさんいます。
有名なところでは古田選手とか、土橋選手、飯田選手、楽天時代も多くの選手を育てていますよね。
そういう選手たちも、野村監督に言わせると二流、超二流らしいんです。
でも彼らがその後どうなったかというと、プロ野球の監督になったり日本代表のWBCの監督になったりしています。
これってすごいことだと思いません?
なぜそうなれたかというと、自分にそこまで一流の才能がなかったからこそ、どうやって選手を育てていけばいいのかがわかるし、どうやって相手のチームに勝ったらいいかを考える力がついているからなんです。
自分に磨きをかけていったからこそできたことなんですね。
ほとんどの人は二流か三流
世の中の一流と言われる人は本当に上位の2%とかそんなものじゃないですか。
上位1%とか、もうそれすらいないかもしれない。
そう考えると、僕らほとんどの人は二流か三流なんですよね。
野球だってプロ野球選手の中でも一流選手なんてほぼいない。
1,000人に1人とか10,000人に1人のレベルじゃないですか。
それくらい一流って少ないんです。
一流の才能を持って生まれてきた人は、バク転だって1回でできる人がいる。
見たらできるようになるような。
新城選手みたいに運動神経がよくて、みんなが練習して初めてできるようになるバク転を「やってみたらできた」みたいな。
こんな人、周りにいます?
でも普通はそんなバク転を一発でできるような一流の才能を持っていないわけです。
営業だって一発目からいきなり売れて、いきなりナンバーワン営業マンになるようなことはできない。
何でもそうなんです。普通はそうじゃない。
超二流になるためのヒント
僕らがどうやって一流を追い抜いていくのか、超二流になっていくのかを考えてみましょう。これ、僕なりの答えがあるんです。
「好きこそものの上手なれ」と言いますが、自分が好きなことを深めていくのがいいと思います。ただ、好きなことというのは、何がその行為の中で好きなのかを見極めることが大事なんですね。
例えば僕は虫取りがすごく好きなんです。
今でも好きで、夏になるとカブトムシやクワガタを取りに行きます。
でも「虫取りの何が好きなのか」を見つけることが大事なんです。
これ結構奥が深い話ですよ。
コレクター精神があるのか、一人で集中するのが好きなのか。
僕の場合は、自分が知らないことを知っていくのが大好きなんです。
これが僕の特性なんですね。
スフィンクスの地下に巨大な建造物が見つかったとか、奈良の古墳から何か発掘されたとか、そういう考古学的発見に心が躍る。
要は未知なるものに対して興味があり、それを知りたいという欲求が強いんです。
それを自分の仕事に生かしていくんです。
今まで誰もやっていないような商品を開発したり、売り方を考えたり。
これは合理的ではないかもしれません。すでに売れているものを真似した方が効率的かもしれません。
でも、自分のオリジナル商品を作っていく喜びがあるんですよね。
一人一人違うので、何かをうまくいっているものをバージョンアップさせるのが好きな人もいるし、うまくいっているものをそのまま自分のところに転用するのが好きな人もいる。
どっちが正解ということはないんです。
自分が何に喜びを感じるのかを見極めて、それを深めていく、表現していく、やっていくことが大事だと思いますよ。
そうすれば自分の才能を磨いていって、超二流にどんどん近づいていけるはずです。
これが僕なりの答えです。
ただし、もちろん努力は必要です。
「楽して上手くいく」という考えではなく、好きなことだからこそ努力できる、そんな姿勢が大切だと思います。
ゼロ時間労働という考え方
ちなみに、以前「ゼロ時間労働」という本を出しました。
これは不労所得の話ではなく、「嫌なことをやる時間をゼロにする」という意味なんです。
ちょっと誤解されがちなんですが(^^;)
僕の中で労働の定義は「嫌なことをやること、やりたくないことをやること」。
だから「ゼロ時間労働」というのは、やりたくないことをやらないということ。そういう意味なんですよね。
やりたくないことをやらずに、豊かに幸せになっていく、生きていくことを伝えたかったんです。これってすごく大事なことだと思いません?
だから自分の本当に好きなことを極めていきましょう。お互いに。これが僕からのメッセージです。
また何かセミナーやズーム配信などもしたいと思っていますので、またこういう機会があればぜひ参加してくださいね。
それでは、また!
音声もあるので良かったらどうぞ