今回お伝えする「マーフィーの法則」は個人的にはデタラメだと思っているので、記事にしようか迷いました。
いや、デタラメというよりも、「そりゃそうでしょ。」というのが素直な感想です。
それにも関わらず、マーフィーの法則を信じきって下手をこいてる方、結構いますよね。
そんな方のお役に立てればと記事にすることにしました。
一般的な概要、具体例をふんだんにご紹介しますので、ご自身の感覚で「マーフィーの法則」は本物かどうか判断してみて下さい。
マーフィーの法則とは?
マーフィーの法則にはたくさんのバリエーションがあります。
とは言え、その基本理念はこうです。
「起こり得る可能性のあることは、必ず起こる」です。
なんだか煙に巻かれたような印象があるのは、抽象化し過ぎているからでしょう。
そんなこと言われても・・となりますよね^^;
そこで分かりやすいように、マーフィーの法則ではたくさんの法則が生まれたのです。
それらは、いわゆる世間一般で言われる「あるある物語」の様相があるにはあります。
ジョークのひとつになっているものも。
ジョークなら何にも役に立たない法則なのでしょうか?
実はそうとも限らないのです。
なので、そこのところを検証しながら、マーフィーの法則のバリエーションをいくつかご紹介していきましょう。
ちなみに法則と言えば、この記事おすすめです。
マーフィーの法則一覧
はじめはマーフィーの法則で一番有名な法則をご紹介します。
落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する
え?そうなの?
なんてまじめな人は思うかもしれませんね。
いやいや、そんなことないでしょ!って(;´∀`)
ですが、ここで問題なのは確率ではありません。
「高価な絨毯にバター付きトーストを落とした時のショック」の大きさが問題なのです。
フローリングに落とした時は、水ぶきで簡単に掃除ができるけれど、高価な絨毯は、毛足が長いためにバターがしみ込み汚れが取れにくいですよね。
しかも、クリーニングするならさらにめんどうなことになる。
人の脳は、トーストを落とした瞬間にこれらのことを一瞬で考えることができるのです。
さらに人は、嫌な感情ほど記憶に留めてしまうもの。
こうして高価な絨毯をダイニングに敷いている人ほど、バター付きトーストを落とした記憶を強く持ってしまう。
と、いうことが主題だと思われます。
なので、これは「バター付きトーストが裏返って落ちる確率」はどうでもよいのです。
基本理念から言うと
「バタートーストを裏返して落とす可能性がある場合は必ずそれが起こる」
といったところでしょうか。
でも本当は「高価なものをほど破損するとショックが大きい」ということを言っているようにも思えますね。
ここから派生した法則は「失敗する可能性のあることは必ず失敗する」ということが言われるようになってきたようです。
次からは、そんな誰しも経験のあるマーフィーの法則をご紹介していきます。
マーフィーの法則行動編
洗車をすると雨の降る確率が高くなる
車を持っている方なら覚えがあるのではないでしょうか。
でも、これは、ある日の、洗車したばかりで雨に降られたというショックが刻み込まれた。
と考えるといいでしょう。
しかしあるいは、気圧の変動などで天気の崩れを体が予見した可能性もあります。
そこで、脳の中ではすでに雨で汚れた車が現れたのかもしれません。
それで「洗車しなくちゃ」という思いが発生して実行した・・
そしたら体の予見通り雨が降った・・
なんてのは考えすぎでしょうか(^-^;
レジや切符売り場に並ぶと、自分の並んだところだけ遅くなる
この経験をした人も多いでしょう。
しかしこれはまた別の心理が働いてそう思い込むものと思われます。
「並ぶ」という行為がまず「混雑」を現しています。
「混雑」が生むのはイライラですね。
イライラしている時ほど「となりの芝生が青く見える」心理が動きます。
こうして、自分だけが遅くなってしまうように感じるのでしょう。
寝坊した時ほど、いつも時間通り来ないバスが時間通りに来る
これはただの言い訳ですね(笑)
「油断大敵」の教訓にするとよさそうです。
満員電車では自分の前の席は空かない
大体そうですよね。
とても疲れていた時にこの現象に出会った人が提唱した法則のようです。
早く座りたいと思うほど立っている時間は長く感じます。
また、疲れ以外でもイライラしている時ほど時間の流れは遅く感じるでしょう。
この法則が当てはまっていると感じたら、健康に注意すべきかもしれませんね。
机に置いたドリンクは、重要な書類の方向に向かってこぼれる
バタートーストと絨毯の法則に似ていますね。
ドリンクには書類の重要さはわかりません。
しかしドリンクを置いている人には分かっているはず。
これは人がやりがちなうっかりを現しています。
そしてうっかりは危機管理が低いという証拠です。
想像力を働かせて想定外をなくせという戒め的な法則と言えるでしょう。
買い忘れを思い出すのは、帰宅直後である
どうしてこのタイミングで思い出すのか!
いいえ、実は過去には違うタイミングでも思い出しているものです。
これは買い物を終えてから、思い出すまでの時間が重要なようです。
その日の夜や次の日に思い出すのは、買い物から時間がたっています。
なので諦めもつくものです。
しかし帰宅してすぐ思い出すと「惜しい、悔しい」という感情が強く出ます。
こうしたマイナス感情は、記憶に強く焼き付きます。
そこで、帰宅直後に思い出したことばかり記憶に残るのでしょう。
買い物をする時はメモをしたいものです。
メモをとると記憶力が悪くなる、なんて言う人もいますが、買い物を忘れて落ち込む方が、脳には良くないように思います。
失くしものは、それを諦めて買い直した直後に見つかる
これは探し物をする時の姿勢を法則にしたもののようです。
買い直すほどのものを探している時は、焦っていて視野がせまくなりがちです。
諦めて買い直し、肩の力が抜けたことで視野が広がったという事が考えられますね。
個人的には、探せば結構見つかりますけどね普通に。
この記事で書いたパーキンソンの法則かなり納得ですよ!
マーフィーの法則機械編
便利な機械が増えている現代では無機質な機械に関してもマーフィーの法則が使われます。
コピー機にセットされているコピー用紙はコピーしたい枚数より一枚少ない
逆ですが、やはりここでも「悔しい」というマイナスな感情がカギのようです。
マイナス感情のある経験ほど記憶されるのでしたね。
でもこれはいつもコピーを人任せにしていたということかもしれません。
僕が言えることはコピー機に責任はないということです(;´∀`)
修理の現場では故障した機械類の不具合症状が出ない
テレビが時々暗くなる、音が消える・・
なんて時、修理を頼もうと思っても電気屋さんの目の前ではその症状がすぐには出ません。
考えてみれば、不具合は時々なので仕方のないことです。
それでも電気屋さんに
「今はなんともないですね」
なんて言われると、自分が間違ったことをしたような気持ちになって恥ずかしくなります。
この「恥ずかしい」というのもマイナスな感情の仲間です。
これは機械のせいなので、思い煩う必要はないと覚えておきましょう。
バックアップしていない時はパソコンのクラッシュ率が上がる
これはビジネスマンにとってこわい法則ではないでしょうか。
しかし、これもデータが消えたショックによる記憶と思われます。
パソコンで書いている作家さんは時間を決めてこまめにバックアップをしているといいます。
面倒くさくてもそれが危険管理というものですね。
USB端子を逆に差し込みそうになる確率は90%以上
わかる・・。
これもその時の気持ちが関係しているようです。
気持ちに余裕のある時は端子の上下を目で確認していることも多いでしょう。
慌てている時はサッと差し込もうとして、間違えた時「あー、もう!」
なんて思うものですね。
こんなマイナス感情がこうしてマーフィーの法則をどこでも増してしまいます。
マーフィーの法則職場編
パソコンやコピー機は仕事でも使いますが、ここでは職場ならではの法則をご紹介します。
デートの約束がある日は残業の確率が高い
・・・分かる気がする・・。
恋人たちにとってこれは辛い法則です。
楽しみを奪われる気持ちはマイナス感情のトップとなるでしょう。
企業に勤めている限り、残業は「起こり得る可能性のあること」です。
勤務日のデートは避けるのが無難かもしれません。
休憩時間の直前にクレームの電話は鳴る
これも楽しみを奪う現象ですね。
しかし、これは相手ありきのことなので回避が難しいことです。
なのでデートと残業の関係より法則っぽく聞こえます。
本当に一度、確率を実験してみたいものです。
上司にそれを発表したら働き方を考えてもらえるかもしれません。
パソコンで作る資料は完成に近づくほど消去ミスが増える
これは「梯子を降りる時は残り数段で踏み外すことが多い」というのと同じです。
また、「自宅の近所で車の事故は起こりやすい」という分析も実際にあります。
これはあと少しだ、という安心感からの集中力の途絶えにあるようですね。
事故の場合も、家の近くだという安心感が危険を誘発すると考えられています。
意気込み強く作り上げたデータがボタン一つで消える悲劇はなくしたいもの。
データを作る時はこの法則を思い出しましょう。
マーフィーの法則番外編
上記以外のクスリとさせる「あるある」な法則もご紹介します。
会合の時間の長さは出席者の数に比例して伸びていく
少ない人数で会合はして欲しいものです。
集合をかけると一番近くに住んでいる人が一番遅く集まる
うさぎとかめの心理といったところでしょうか。
これも油断から起きるもののようですが、時間に間に合えば問題はないですね。
SNSに投稿した時、『いいね』の数は自分の期待と反比例する
・・そうなの?
投稿文が読者の視点と自分の視点がずれているということでしょうか。
マーフィーの法則って、SNSが出来てから生まれたのかな?
謎の法則ですね^^;
ランチにカレーを食べると家での夕食がカレーになる
給食と夕食がかぶったことはたびたびありましたが、カレーは誰もが好きなので記憶に残るのでしょうか。
穴の開いた靴下を履いている時ほど食事会が座敷席になる
これはあまりピンとこないですね。
見えないからという安心感が油断につながりましたね。
女子なら、ストッキングのスペアをいつも持っていたいものです。
ここまでたくさんのマーフィーの法則を見てもらってきました。
こんな「あるある」な法則でも科学的な提唱ではありません。
しかし、ただのジョークでもないことは理解していただけたのではないかと思います。
それぞれの法則でも触れていますが、法則は人に役立ててこその存在意義があるはずです。
その効果がどこにあるのかもう少し掘り下げて考察してみましょう。
マーフィーの法則の効果は?
マーフィーの法則の基本理念は「失敗する可能性のあることは必ず失敗する」でした。
これを教訓とするなら
「失敗の可能性を自覚する」ということになりそうです。
それはつまり
「おこりうる失敗のパターンを想像してそれをできるだけ回避せよ!」
と、いうことになるのではないでしょうか。
この想像をたくさん作ることでその想像に見合った予防ができます。
そして想像をたくさんできる人ほど失敗が少なくなるでしょう。
こうしたことから
「マーフィーの法則には失敗を減らす効果がある」と言えるのではないでしょうか。
これは日常生活にもビジネスにも、応用範囲もとても広いものになりますよね。
そしてもうひとつ、マーフィーの法則の効果があるのはここです。
それは、数々の失敗をジョークに変えることで
「マイナス感情をプラスに向けている」ということです。
どこにプラスの感情が?
そう思った人も、今までの法則を面白く感じたのではありませんか?
これはつまり、人が失敗をバネに前向きになる、という効果を現している事にならないでしょうか。
作った人も誰かを笑わせようとして作ったようにも思えます。
今風に言えば「自虐ネタ」でしょうか。
失敗してつらい時に、笑いを使うのはメンタル的にもとても有効です。
笑いは免疫を高め、脳からは前向きになるホルモンが出るからです。
人は自然にそのことを知っているようです。
それが使われているのがマーフィーの法則。
効果はかなり絶大と思いませんか?
マーフィーの法則の解説は以上です。
それではここまでのまとめをしておきますね。
こちらの有名法則も知っていると便利です。
マーフィーの法則まとめ
今回は誰にも起こり得る失敗を現したマーフィーの法則についてお伝えしました。
マーフィーの法則とは
- 基本理念・・起こり得る可能性のあることは必ず起こる
- アメリカの軍人の発言が発端と言われるジョークのひとつ
有名なマーフィーの法則
- 落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する
マーフィーの法則の効果は?
- 起こり得る失敗を想像することで失敗を回避できるようになる
- 失敗をおもしろおかしく表現することで前向きになる
でしたね。
マーフィーの法則って、要するに引き寄せの法則なんですね。
ネガティブなことを引き寄せるか、ポジティブなことを引き寄せるか?の問題なんですね。
だから、「起こり得る可能性のあることは、必ず起こる」になるわけですが、全ての可能性が起こることは理論的にないですよね。
だって、生まれてくる赤ちゃんは、男の子である可能性も、女の子である可能性もありますが、生まれてくるのはどちらかだけです。
生物的なことはコントロール出来るのかよくわかりませんが、起こる現象はコントロールが可能です。
つまり、AさんがBさんに愛の告白をして、フラれるか上手くいくのかはA次第だってことです。
AさんにBさんを夢中にさせる要素が備わっていたなら、上手くいきやすいですし、そうでなければフラれるわけですね。
全ての結果はAさん次第。
もちろんこれは、恋愛に限らず、仕事でもそうですよね。
営業成績No.1になるのも、ならないのも本人次第なわけです。
そうなるように生きていれば、No.1を引き寄せますし、No.5になるように生きていれば、そうなるだけ。
初めにお伝えしましたが、この世に○○の法則と言われるものは沢山あります。
物理や数学的な法則などは、それに逆らうことは出来ないかもしれません。
でも、心理学的な法則であったり、今回のようなマーフィーの法則って、自分の意識次第でどうとでもなります。
なので、「どんな結果も自分の行動の結果!全ては自己責任!」という気持ちで生きていれば、それに合わせた行動になり、自ずと望んだ結果を生むことになるでしょう。
もしも、(やっているのに結果が出ない)という時があれば、それはまだ機が熟していないだけ。
もしくは、行動を見直すサインかもしれません。
僕自身、毎日一生懸命仕事に打ち込んでいるのに、結果が出ない時期が半年間も続いたことがありました。
(なんでこんなに頑張ってるのに結果でないかな!!!)とふてくされそうになった時、気がついたのです。
(俺、やってると思ってるけど、完全燃焼してないじゃん・・・)
(この結果が出てるってことは、この結果が出る行動をしてたってことだよな)
自分の中にあった「甘え」に気がついた時から、仕事の結果が徐々に上向いて言ったんです。
それは僕の行動が変わったから。
だけではなくて、僕の本気度が、お客さんに伝わったり、周りに響いたからだと思います。
そういう見えない波動も、結果を左右するのです。
マーフィーの法則がどうこうは、この際置いておいて、「ド本気で行動」を意識してみたら、必ず結果が付いてきます。
時期早々ならば、その努力を続けましょう!
マーフィーの法則を検索したのに、「マーフィーの法則などどうでもいい」と言う、この記事にたどり着いたということは、あなたがこのメッセージを受け取るためだったのかもしれませんね。
僕も、あなたにこのメッセージを伝えるために、この記事を書くことになったのでしょう。
それでは!
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