ここだけの話、僕は大学時代、単純接触効果をこれでもかと使って好きな子を落とそうと頑張ったことがあります^^;
ただ、この単純接触効果、使い方を間違えるとどんどん嫌われていくので注意が必要!
それからもちろん、恋愛だけでなく
- 広告
- 営業
- マーケティング
など様々な場面で使えます。
今回はそんな単純接触効果(ザイオンス効果)とは何か?
心理学実験や応用例も含めて詳しくお伝えします。
注意点さえ守れば、使うこと自体は難しくありません。
この記事を読み終わる頃には、仕事でも人間関係でも具体的な応用方法がイメージできるようになっていますよ!
単純接触効果とは?
単純接触効果とは、簡単に言うと、見れば見るほど欲しくなる。
また、会えば会うほど好きになる効果のこと。
もしくは、
見れば見るほど、会えば会うほど嫌いになる効果です^^;
使い方に気をつけないと、思っていたのとは逆の結果を招くことになるので注意が必要です。
面白い心理学実験が有るのでご紹介しましょう。
単純接触効果の実験
単純接触効果の発見は、1968年にアメリカの心理学者、ロバート・ザイアンスの実験によってと言われています。
この実験では被験者に今まで会ったことのないさまざまな人物の顔写真をランダムに繰り返し見せていきます。
このあとで顔写真の人物それぞれの好感度を聞いて調査するというものでした。
単純な実験ですが、ポイントは、人物によって見せる回数を変えることです。
つまり被験者は、Aさんの写真は10回みても、Bさんの写真は5回、Cさんの写真は2回しかみないわけです。
そしてわかったこと。
それは、顔写真を見る回数が多かった人物ほど好感度が高くなるということでした。
つまり好感度ランキングは
- 1位 Aさん
- 2位 Bさん
- 3位 Cさん
となったのでした。
このことから、この効果が実証されることになったのです。
ではこの単純接触効果、日常ではどんな時に使われているのでしょうか?
いくつか例を挙げて説明してみたいと思います。
単純接触効果の身近な応用例
テレビCM
お店に買い物に行った時、同じような商品が2つ以上並んでいる場合があります。
こういう時はついついテレビCMなどで目にしたことのある商品を選んでしまったりするわけです。
これはテレビで繰り返し放映されるCMをよく目にすることが理由ですよね。
すなわちCMを何度も見るうちに、知らず知らず商品に対して信頼感や安心感を持ってしまっているのです。
これが単純接触効果の代表的な例と言えます。
CM以外にも色々ありますよ!
アイドル
全然興味のもなく、名前すら知らなかったアイドルの事をいつのまにか好きになってしまっていた、というような経験をしたことがありませんか。
これも単純接触効果!
そのアイドルをテレビで何度も何度も見るとことで、親近感を覚えて行った結果です。
もちろんアイドルに限らず、ですよ。
なので、売り出し中の人って、一定期間めちゃくちゃテレビ出まくりますよね。
知り合いのデレビディレクターが言うには、お笑いの世界でも事務所によってはこれあるらしいです。
事務所全体で売り出すお笑い芸人を決めるんですと!
ただ、くりーむしちゅーの事務所はそれをしないので、知り合い曰く
「有田と上田は実力でのし上がってきた本物!」らしいです。
確かにめっちゃ面白いですもんね!
Amazonビデオに有田のプロレスを語る番組があるんですが、プロレスの歴史〜現在のプロレス事情に繋げるトークが引き込まれます。
プロレス好きじゃなくても楽しめる番組になってますよ。
・・・さて、単純接触効果の話に戻ります。
恋愛は上手く使うと効果的ですよ。
恋愛
例えば大学のサークル初日って、周りの人全然知らなくてよそよそしいものです。
でも、何度も会っているうちに次第に仲良くなりますよね。
サークルで同じ事してるので話のネタが有るのもそうですが、それだけが仲良くなる理由じゃない。
だって、他の学校の同じようなサークルの人とはよそよそしかったりするわけですので。
共通の話題があれば仲良くなるってもんじゃないわけです。
でも、同じ学校のサークルだと仲良くなるのは、何度も顔を合わせるからですよね。
で、その内惚れちゃうわけです。
ちなみに、初対面から告白までの期間が長すぎると告白しても「友達のままでいよう」と言われる確率が上がるってデータもあるので、好きな子ができあらダラダラせずに「好きだ」と伝えましょう。
半年以内がおすすめです。
後で詳しくお伝えしますが、単純接触効果って回数制限有りますからね。
単純接触効果の回数の目安は?
単純接触効果の実験で発見されたのは、顔写真を見せた回数が多い人物ほど好感度が高くなるということ。
でも、100回見せたらより好感をもたれるのか?と言ったらそうでもなかったんです。
好感が上がっていくのは平均10回まで。
11回以上は対して変わらないってことが分かってます。
10回ですよ!
なので恋愛でも単純接触効果だけで好感アップを狙えるのは10回までです。
その後はあなたの本質勝負になるので、自分磨きは怠らずに!
そもそも、第一印象が悪いと会えば会うほど嫌われますから、これは要注意ですよ。
第一印象についてはハロー効果を押さえておきましょう。
単純接触効果を上手く使うコツ
単純接触効果に回数制限があるなら、なるべく効果的に使いたいもの。
しかし焦りは禁物です。
接触する機会が多い方が良いとは言え、つまらない話をダラダラ長時間してしまうのはだめです。
相手に良い印象を持たれるようなさりげない接触を繰り返し行う方が効果的と言えます。
単純接触効果の応用例
それでは単純接触効果を上手く使っている人たちは実際どのように効果を応用しているのでしょうか?
いくつか例を挙げてみたいと思います。
営業
ビジネスの世界は単純接触効果を個人戦で利用している代表例と言えると思います。
保険の営業さんとか昼休みに企業に行ったりしてますよね。
何度も何度も通ってます。
もしくは、車の販売を考えてみましょう。
通勤途中にある高級車の展示場。
はじめは全然興味がなかったのに毎日その車をみていると、いつしか欲しくなってしまっていたって事があるものです。
Xジャパンのhideが乗ってた車の名前は通称くじら。
hideははじめ全然欲しくなかったらしいですが、いつの間にか欲しくなってたらしいです。
だって、住んでいた部屋の目の前の車屋に展示されてたんだから。
さて、
ここまで単純接触効果のメリットやうまく使う方法をお話ししてきました。
しかし、残念ながら単純接触効果はどのような場合でも使うことができる魔法の手段ではありません。
単純接触効果が逆効果になってしまうこともあるのです。
単純接触効果は逆効果?
例えばタイプではない異性からしつこくアプローチをかけられて疎ましい思いをしたことはないでしょうか?
相手に悪い印象をもった場合、接触を繰り返すことによって悪い印象が増幅されてしまうことによるものです。
うんこって、見れば見るほど嫌になりますよね。
それと同じことです。
「この人嫌やわ〜!」ってところにアンカリングされてしまうんですね。
アンカリングについてはこちらをご参照下さい。
でも、どこかで挽回できれば、そこからプラスの単純接触効果が発動してしまうのです!
なので、今の状況が悪かったとしても、絶望する必要はないのですよ。
さて、単純接触効果については大分腑に落ちたのではないでしょうか?
最後におさらいしていきましょう。
単純接触効果〜まとめ〜
今回は、単純接触効果について色々な角度からお話してみました。
簡単に言うと、「今持っている印象が、接触回数を増す度に強化される心理効果」でしたね。
上手く使うことで大きな効果が期待できるものです。
しかし使えば使うほど逆効果になってしまうこともあるという点では諸刃の剣と言えます。
大事なことは、接触の初期段階で相手に信頼をもって貰うこと。
第一印象の重要性ですね!
もしも既にマイナスイメージを持たれていることもあるでしょう。
そんな時は単純接触で済ませず、挽回するような行動を取る必要があります。
どんなに便利な手法でも相手との信頼関係あってのものなのです。
では、マイナスを挽回するにはどうしたら良いのか?
それについては、小手先のテクニックが氾濫している世の中ですが、本質的には自分自身の意識レベルをあげることです。
もちろん、テクニックを使って第一印象を良くすることも出来ますし、否定するわけではありません。
でも、テクニックはあくまで、あなたの本質をスムーズに相手に理解してもらうためのものですよね。
テクニックを使って、スムーズに理解してもらった本質のレベルが低かったら、逆効果なのは言うまでもありません。
第一印象は重要ですが、第二、第三印象も大事なのです。
第一印象はよくても、仲良くなってみたら威張り散らすタイプだったなど、よくあることですよね。
それでは結局長い付き合いは出来ないですよね。
外見は美しいけど、部屋がゴミだらけとか^^;
テクニックと自分の精神性を高めることは、車の両輪です。
恋愛やビジネスなどはあなたの人生の大事な場面です。
精神性を高めながら、ぜひ単純接触効果を上手く使ってみてください。
コメント